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スペイン語勉強 日本語「ダメ」をメキシコで言うのはダメー!

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スペイン語は勉強は難しいけれど読むのだけは意外と簡単。

だいたいの単語をローマ字のままカタカタ読みをしても通じるところは、日本人にとって助かるところですね!

 

しかし、注意したいのが、

スペイン語と日本語、発音は同じだけど意味が全然違う言葉があるのです!

 

その一つがタイトルの通り、「ダメ」です。

この「ダメ」はスペイン語ですと意味が真逆になるので、メキシコでは要注意な言葉なんです!

 

 

スペイン語の「ダメ」とは?

まずは日本語。言うまでもなく、日本語で「ダメ」は、「〇〇をしては、いけない。」「良くない」という時に使いますよね。一方、スペイン語で「ダメ」というのは、「ダ Da / め Me」二つの単語の単語の組み合わせで、「私に、ちょうだい」という意味になります。

 

スペイン語の「ダメ」

Da =Dar(与える) の命令形

Me =間接代名詞 私に

「与える」の命令形(君)と「私に」がくっついて、「私に与えて」となります。

 

ちなみに、スペイン語の命令形はお願いする相手によって活用が違います。ダ Daは、相手が「君」のとき。友達やカジュアルにお願いできる相手のときに使います。もっと丁寧に言いたい相手「あなた」の場合は、デ Deになります。

 

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スペイン語「ダメ」の例文

日常で命令文を使うときは、Por favor ポル ファヴォールをつけましょう。英語Pleaseプリーズにあたる言葉で、お願いの表現がやわらかくなります。

 

Dame tu libro, por favor.

ダメ トゥ リブロ、ポルファヴォール

=君の本をちょうだい。お願い。

 

Deme su libro, por favor.

デメ ス リブロ、ポルファヴォール

=あなたの本をください。お願いします。

 

¡Damelo!

ダメロ!

=それを私にちょうだい!

 

私の夫はメキシコ人なんですが、例えば外出中の夫が電話やメールで「今、レストランで和食を食べてるよ~」と連絡が来たら、私は「Dameloooo (ダメロ―)!!」と返答すると夫は笑ってくれます。

「それひとつちょうだいー!」という意味になるのですが、日本人の私が夫に使うと、軽い冗談になります。「私も食べたーい!」「うらやましい!ちょうだい!」のような感じです。状況によって色々使えるので覚えておくと便利です!

 

メキシコで日本語「ダメ」を使ってしまうと…

スペイン語の理解したとしても、日常でついつい日本語の「ダメ」を使ってしまいます。スペイン語を話そうと常に心掛けていても、とっさに発してしまうのは日本語なんですよね。

「あかーん!」と思った瞬間に発する言葉は「No!」か「ダメ―!」。

 

日本人が日本語の意味での「ダメ」を言ったとしても、メキシコ人にとってはスペイン語の「ダメ ¡Dame!」です。

これまでの説明の通り、メキシコでは「〇〇を私にください!」の意味となり、「え?何が欲しいの?」と相手は困惑してしまいます。たった一言が真逆の意味になるんですね!

 

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実際にあったダメ思い出

メキシコ在住の私、実際に困惑させてしまったことがありました。

スーパーマーケットで食材を買っていた時のことです。

 

メキシコの買い物カートはとっても大きくて、小さなお子さんをカートに乗せて皆さんは買い物をしています。乗せてというか入ってる状態ですね。(日本のような座る部分に乗るのではなく、商品を入れるスペースにお子さんが座っている状態。フリーダム!)

 

私が野菜コーナーにいたとき、メキシコ人のママが1歳くらいの可愛いベビーをカートに乗せて買い物をしていました。そのベビーがニコニコ私を見ていました。

「可愛いなぁ」と私も自然と笑顔になっていたのですが、

その時!

ベビーは握っていた葉野菜を口にもっていき食べようとしたのです!!

 

赤ちゃんて何でも掴んだものを口にもっていっちゃいますよね。安全な食材なら私もスルーできたのですが、メキシコで葉野菜は消毒をするのがマスト。スーパーで売られている葉野菜をそのまま生で食べることはとっても危険!

 

「ベビーがお腹をこわしてしまう!」と瞬時に焦り、とっさに私はベビーの手を取り言いました!

 

「ダメ!!」

 

そうです。食べちゃだめー!の「ダメ」です。

こういう時は日本語が出てしまうものなんです。

 

メキシコ ママさんは、ぽっかーん。

一瞬、時が止まりました。

なんならベビーも「どした?」というようなお顔で私を見ていましたよ(笑)

 

ママさんは、私がベビーに「それちょうだい!」と凄まじい勢いで言ったと思ったでしょうね。びっくりしたと思います。

数秒しーんっとなりましたが、ママさんが我が子が葉野菜を握っていることに気が付き、「止めてくれて ありがとう」と私に笑顔でお礼を言ってくれました。

 

他にも、こんなことが。

 

路上洗車について。車が信号待ちの間、窓拭きをしようとメキシコの男の子たちが一台ずつに声をかけていきます。ドライバーは窓を拭いてもらったらチップを渡すという流れ。

普段、断りたい時は車内から手を振ればNOというサインとなり、男の子は通り過ぎて別の車に声をかけにいきます。(人差し指でチッチッチとやるような動作です。)

 

たまに、とっても強引に窓を拭こうする人もいます。手で動作しても無視され窓を拭かれるのですが、私はその強引さに時々イラっ…。わかっています、彼らにとってもそれがお仕事なのでお金が必要だってこと。チップは払います。でも人の気持ちを無視する強引なサービスはもぅうんざりだ!

ってことで、その時、私は反射的に言ってしまいました。

 

「ダメ―!」

 

一瞬のことなので、「No, Muchas gracias. (ありがとう、でもごめんね)」と優しく言う時間も無い。またまた日本語でが出ちゃいました。

 

すると男性は「あぁ、欲しいってことか。OK!」と理解して窓ふきを始めてしまいました。

私は「慌ててNo No No No」と連発。男性からしたら、どっちやねんですよね。申し訳ない。もちろんチップは払わせていただきました。

 

 

このように、「ダメ」の一言で簡単にすれ違ってしまうんです。

まぁ面白い思い出ですが!

 

最後に

たった一言「ダメ」がYesにもNoにもなるって海外ならではですよね。おかげでスペイン語Darの命令形を覚えることが出来ました (^^)

これからも日本語-スペイン語で似ているけど違うことを発見しましたら読者さまにシェアしますね!

長文ご覧になってくださりありがとうございました!