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【スペイン語】不定冠詞と定冠詞と無冠詞

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前回のスペイン語記事では、スペイン語のすべての名詞には性別があり、さらに複数では「-s/es」が付くと解説しました。

それに続き、今回は名詞の前に付く冠詞についてです。

 

 

冠詞

冠詞とは、名詞の前につけ、名詞の性や数などを示す語のことです。

英語でいう「a, an, the」です。例文「I have a pen =私は1本のペンを持っています。」と、ペンが一般的なものか特別に指しているものなのかを表しています。英語学習者がよく先生に指摘される点でもありますよね、「a/theが抜けていますよ」と。

冠詞は日本人にとっては、付けるのを忘れがちな品詞のひとつなのです。

 

スペイン語の冠詞は不定冠詞「un, unos, una, unas」定冠詞「el, los, la, las」と、ちょっと多め。名詞の性の数に合わせて使い分けます。

(中性定冠詞「lo」は、名詞の前につく冠詞とは違う用途ですので、今回は省いておきます。)

 

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不定冠詞 (un, unos, una, unas)

不定冠詞とは、名詞が不特定のものを示す場合に使います。名詞が示す物が一般的にたくさんあり、それが一つなのか複数あるかを表します。

日本語では「あるひとつの、いくつかの」という意味合いになります。

 

不定冠詞も後に紹介する定冠詞も、どちらも名詞の性・数に合わせます。

【不定冠詞】
男性・単数  un         
男性・複数  unos
女性・単数  una       
女性・複数  unas

例文:

Compré un libro.

(コンプレ ウン リブロ)

=私は一冊の本を買いました。

 

Compré unos libros.

(コンプレ ウノス リブロス)

=私は数冊の本を買いました。

 

Hay una niña en el parque.

(アイ ウナ ニーニャ エン エル パルケ)

=公園に一人の女の子がいます。

 

Hay unas niñas un el parque.

(アイ ウナス ニーニャス エン エル パルケ)

=公園に何人かの女の子がいます。

 

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定冠詞 (el, los, la, las)

定冠詞とは名詞が特定の物、常識的に見て一つしかない場合に使います。

話題に出した物を再度指すときには、「その、それらの」という意味合いになります。

また常識的に一つしかないものとは、太陽や月、身体の部分などのことです。

 

不定冠詞同様に、名詞の性・数に合わせます。

【定冠詞】
男性・単数  el          
男性・複数  los
女性・単数  la           
女性・複数  las

el sol
(エル ソル) =太陽

la luna
(ラ ルナ) =月

 

例文:

El libro que me regalaste, es muy interesante.

(エル リブロ ケ メ レガラステ エス ムイ インテレサンテ)

=君が私にくれた (その) 本、とても面白いです。

 

Mis amigas están en la casa de Sakura.

(ミス アミ―ガス エスタン エン ラ カサ デ サクラ)

=私の女友達は、さくらちゃんの家にいます。

 

冠詞の例外

冠詞を女性→男性へ

冠詞は基本的に「名詞の性・数」と一致させるのですが、例外もあります。

名詞が女性・単数に対し、冠詞は男性・単数をつかう場合です。

 

例えば 「agua (アグア) =水」です。

aguaは女性・単数ですが、その冠詞は「la」ではなく、「el」を使います:

El agua
(エル アグア)

 

La agua にすると (ラ アグア) と発音し、何だか言いづらいですよね。El agua (エル アグア) の方が言いやすい!

ということで、あえて男性・単数の冠詞を使うようです。

 

定冠詞→不定冠詞へ

常識的に見て一つしかないものを示すときは定冠詞を使いますが、形容詞が付き、さらに強調させたい時には不定冠詞を使います。

 

例文:

¡Tienes unos ojos muy lindos!

(ティエネス ウノス オホス ムイ リンドス!)

=君の瞳はとっても綺麗だね!

 

不定冠詞・定冠詞の一覧表

スペイン語冠詞一覧

 

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無冠詞

冠詞 (不定冠詞・定冠詞) が付かないもの無冠詞といいます。

加算か不可算数名詞か

冠詞を付けない場合のポイントして、可算名詞不可算名詞かを判断します。

可算名詞とは、本やリンゴなど数えられる名詞のことです。

不可算名詞とは、抽象的概念や質の名前、液体・粉・ガスなど、そのものを数で数えられない名詞のことです。

説明がややこしい…。

水道から出ている水は切り分けられないし数えられませんよね。オリーブオイルも切り分けられない。そういったものを不可算数名詞といいます。

冠詞をつけない場合を紹介します。

不可算名詞(聞き手がその名詞を特定できない場合):
Tengo dinero.
(テンゴ ディネロ)

=私はお金を持っています。

Yo hablo inglés.
(ジョ アブロ イングレス)
=私は英語を話します。

可算名詞はどちらもあり得る:
※可算名詞は冠詞・無冠詞どちらもあり得ますが、不定文や疑問文では無冠詞が多いです。

Me gusta manzana.
(メ グスタ マンサナ)
=私はリンゴが好きです。

No tengo coche.
(ノー テンゴ コチェ)
=私は車を持っていません。

¿Tienes coche?
(ティエネス コチェ?)
=君は車を持っている?
 

具体的な冠詞をつけない例

職業や身分を説明(Ser動詞+):
Soy estudiante.
(ソイ エストゥディアンテ)
=私は学生です。

Ella es Japonesa.
(エジャ エス ハポネサ)
=彼女は日本人です。

種類・手段・付属を示す前置詞 (en, conなど) の後:
Fuimos a Guanajuato en coche.
(フイモス ア グアナファト エン コチェ)
=私たちはグアナファトへ車で行きました。

Café con leche
(カフェ コン レチェ)
=ミルク入りコーヒー

「~として」の表現 (como+名詞):
Como diseñador, quiero crear buenas obras.
(コモ ディセニャドール、キエロ クレアール ブエナス オブラス )
=デザイナーとして、良い作品を作りたいです。
※「~として」でなく「~のような」で使われるcomoでは冠詞が必要です。

 

最後に

冠詞の不定冠詞と定冠詞はスペイン語を使っていくうちになんとなく理解していけるものだと思います。

しかし、個人的には無冠詞が難しいです。

スペイン語文章作成で冠詞をあえて付けなかったら「そこは、定冠詞だよ」とスペイン語先生に教えてもらったり。何度ミスしても「え?これは付けるの/付けなくていいの?」と混乱します。しかも可算名詞については「この場合は付けても付けなくてもOK」と言われたり。その、どちらでもOKがまた私を混乱させる!笑

名詞の性の暗記と同じく、知識は持っておいて、その上でルールでガチガチに固めるより、会話でコツを掴んでいくのが私には合っているかなと思います。

 

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