スペイン語の名詞には「性別」があり、日本語や英語話者にとっては馴染みがなく戸惑う方も多いと思います。
今回はその名詞の性、そして複数形について、覚えやすい単語と共に紹介いたします。
名詞の性 (男性名詞・女性名詞)
基本は「-o」と「-a」
スペイン語のすべての名詞には性があり、男性名詞(m.)と女性名詞(f.)に区別されています。
(「男=青、女=ピンク」と一般的に決めつけるのは好きではないですが、説明を分かりやすくするために色分けさせていただきます。)
基本的に単語の語末が「o」で終わる名詞は男性名詞、「a」で終わる名詞は女性名詞になります。
スペイン語学本「ゼロからスタート スペイン語」で書いてあった覚えるコツは、【Otoko(男)の「o」で男性名詞、Onna(女)の「a」で女性名詞】です。
「-o」や「-a」以外にも、「-l」「-e」「-n」の多くは男性名詞、「-ción」「-dad」「-tad」の多くは女性名詞です。
libro
(リブロ) =本
cuaderno
(クアデルノ) =ノート
niño
(ニーニョ)=男の子
árbol
(アルボル) =木
mesa
(メサ) =机
naranja
(ナランハ) =オレンジ
niña
(ニーニャ) =女の子
canción
(カンシオン) =歌
例外もあります。
例えば、foto (フォト)=写真。「-o」で終わるので男性名詞に見えますが、実際は「fotografía」で女性名詞です。
「día=日、 mapa=地図」は男性名詞、「foto=写真、mano=手」は女性名詞など例外はまだまだありますので、コツコツ覚えていきましょう!
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自然界の性別=名詞の性
人や動物など自然界において性別があるものについては、その性別が名詞の性に反映されます。
「-o」から「-a」に変えて性別を区別する場合や、国籍や職業を表す名詞に「-a」を加えて女性に変える場合もあります。
padre
(パドレ) =父親
homble
(オンブレ) =男
chico
(チコ) = 男の子
japonés
(ハポネス)= 日本人男性
madre
(マドレ) =母親
mujer
(ムヘール) =女
chica
(チカ) =女の子
japonesa
(ハポネサ) =日本人女性
(エストゥディアンテ)
=男子/女子学生
名詞の数 (単数形・複数形)
単数形は上記で紹介した単語そのまま、複数形は単語の最後に「s」を付けます。英語と同じなのでこれは分かりやすいかと思います!子音 ( l や s など) で終わる単語には「es」を付けます。
libro
(リブロ) =本
árbol
(アルボル) =木
mesa
(メサ) =机
japonés
(ハポネス)= 日本人男性
libros
(リブロス) =複数の本
árboles
(アルボレス) =木々
mesas
(メサス) =複数の机
japoneses
(ハポネセス)= 日本人たち※
※男性のみ、または男女が含まれる日本人たちは「japonéses (ハポネセス)」、日本人女性たちは「japonesas (ハポネサス)」になります。
最後に 日本人の氏名は難しい!?
基本的な名詞の性別のルール、「-o」と「-a」。
これをふまえて考えると、日本人の名前は海外の人にとって性別の区別が付きにくい傾向にあります。
例えば、Aya (あや) は語尾が「-a」なので女性だとわかりますが、Ayako (あやこ) やAyano (あやの) は「-o」なので、名前だけでの判断でしたら男性と思われたりします。
お仕事で実際に海外の人にお会いした際に、「君の名前を事前に知っていて、男性だと思っていたから、今日会ってびっくりしたよー!」と言われました。
ちょっとしたサプライズになり、そのおかげで会話が広がりました。笑
逆に私からしたら、海外の人のお名前は簡単で、Fernandoさんは男性、Fernandaさんは女性だと分かりやすいので助かります。とはいえ、そもそも名前が覚えづらいんですけどね。
膨大な名詞の性別を一つ一つ確認して覚えていく作業は辛いもので、私もいまだに間違えてしまうことがあります。
共にコツコツ覚えていきましょうね!
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